4月の最初にIさんに御挨拶させていただきました。Iさんは北中の開校以来、学校の下にある交差点で毎朝生徒の見守りを続けてくださっています。私も始業式翌日から、一緒に交差点に立つことにし、簡単に自己紹介をしました。平成6年から11年まで、また平成20年から27年まで瑞陵中学校に勤務していたこと、そもそも土岐小、瑞陵中の卒業生であることを話しました。「ん?、何年生まれ?」と質問されたので、「昭和42年です」と答えました。するとIさんが、「おや?、じゃあ、同い年くらいの姪っ子がいるよ」とおっしゃいました。「えっ、もしかしてI.E子さん(小4のときに同じクラスでした)ですか?」、「そうそう!。小学校のときに転校しちゃったんだけど、今は○○で生活しているよ」。思わぬところでつながりました。地元で勤務する以上、当然といえば当然ですが。
この1か月でも何名かの生徒が「校長先生、私のお母さん、知ってますか?」と話しかけてくれました。懐かしい名前を聞いて昔を思い出します。もちろん思い出すのはジャージ姿の中学生時代。あの頃中学生だった若者が、今では保護者として子育てに奮闘し、社会の第一線で活躍していることに時の流れを感じます。
中学校の教員として、生徒と関わることができるのはたったの3年間ですが、中学を卒業した教え子が、それぞれの道へ進み、仕事に就いたり、親として子育てを頑張っているところまで関われることは、この仕事の新たな魅力だと実感しています。
保護者世代が中学校時代を過ごした釜戸中、日吉中、瑞陵中は閉校しましたが、その子供たちが3年間を過ごす瑞浪北中学校が、子供たちにとって意義のある場所になるように、保護者の皆様、地域の皆様にも助けていただきたいと思います。よろしくお願いします。
校長室 令和7年